六瓢庵企画 第3弾 日吉章吾 さん曲の会

2017-06-02

A4チラシhiyoshi

 

六瓢庵企画 第3弾

日時/2017年6月24日(土) 14時開演 (13時30分開場)

場所/
三鷹 和芸空間  六瓢庵 (東京都武蔵野市西久保1-10-1)
JR中央線「三鷹駅」北口から徒歩4分

入場料/2,500円自由席

チケット購入先/ 〇五〇-三七三六-八七七八、info@hiyoshishogo.com

プログラム/

《難波獅子》
《楫枕》
《こんかい》

出演  日吉章吾 (唄・三絃)

今年、2月に完成・お披露目された新しい会場です。
客席数70名くらいの箏や三絃を聴くには程よい空間です。

 

 

<会にあたってのコメント>

この度のプログラムで取り上げた3曲は、通常、三絃(三味線)とともに箏(琴)や、尺八、胡弓と合奏される場合が多く、そのアンサンブルの妙味に大きな魅力があります。

しかし、今回は「六瓢庵」という楽器や唄の音色、また余韻をしっかり味わえる空間を活かし、合奏の中で主に骨組みとしての役割をになう三絃のみを取り出すことにより、曲の「素」の面白さ、空白の魅力を追求したいと思います。

 

<各曲の解説>

・難波獅子

《難波獅子(なにわじし》は、江戸時代の中頃、1730年ごろには成立したと考えられ、歌詞は3首の和歌から構成されています。最初の和歌は日本の国歌「君が代」と共通しており、3首目の和歌は仁徳天皇が難波高津宮で詠まれたと言われ、曲名の由来にもなっています。

小品でありながら、曲調は格調高く、渋さの中に獅子踊の華やかさを秘めた名作です。

 

・楫枕

《楫枕(かじまくら)》は、地歌箏曲の「手事物」というジャンルのヒットメーカー菊岡検校の作と伝えられ、江戸時代の後期、1840年代には成立したと考えられています。

夜毎、違う客の相手をしなければならないままならない遊女の気持ちを、いくあてもない舟での旅寝に例えながら、そんな中にあっても、(今でいう)「運命の人」と結ばれることを堅く信じる切ない心情を歌います。

歌と歌の間の長い間奏部分「手事」の技巧的な三絃もききどころです。

 

・こんかい

3曲目の《こんかい》は、江戸時代の中頃、1703年には曲の大半が成立し、1750年代には現在の形に近いものになったのではないかと考えられています。

母親の病を治すために招いた祈祷法師が、実は母親を恋慕う狐であり、その正体が明らかになった上、母親の病自体も狐の仕業であったことも分かった。追い払われた狐は何度も後を振り返って、さまざまに鳴きながら山の古巣へ帰っていくというストーリーが劇的な曲調でかたられます。随所に当時の流行歌を詠み込みながら曲が構成され、歌舞伎の所作歌(一種の伴奏音楽)としても人気のあったことが窺われます。

近代になり、宮城道雄が超絶技巧的な箏のパートを作曲したことで、箏の奏者の技量を発揮できる曲としても人気があります。

今回は敢えて技巧的な箏のパートは入れず、三絃のみで、今回の物語の世界をどれだけ醸しだせるか、挑戦してみたいと思います。