1月, 2015年
タンデンとは
地唄舞の身体の中心は、タンデンです。
広辞林には、「へその下3cmぐらいのところ。気力をここに集めれば、健康と勇気を保つことができるといわれる。」
ありますが、身体で実感することは、言葉で書くより少し難しいかと思います。
そこで、タンデンを体得、鍛える稽古をまずいたします。
稽古方法1.
恥骨を意識(手で抑えても構いません)
ゆっくり息を吸いながら、恥骨を意識し、お腹を引っ込めてください。
ゆっくり息を吐きながら、お腹を膨らませます。
何回か繰り返すうちに、息を吸った時、恥骨の上で、固まって感じられるところはありませんか?
そこがタンデンです。
一日に何度か繰り返すと、鍛えられていきます。
稽古方法2.
両足の親指と人差指の間に、鉛筆などを挟んでください。
息を吸いながら、鉛筆を強く足指で握ってください。この時、やはり恥骨を意識します。
ゆっくり息を吐き、指の力を抜きます。
これを繰り返します。この時、恥骨の上に神経を注いでください。
繰り返すうちに、タンデンが感じられるようになります。
どちらの稽古方法でも、
慣れてきたら、息を吸うときに、肛門も締めるように意識してください。
この時、
羽織褄
袖ひぢて 結びし中も薄氷 とくと合点はしながらも まだ春寒き雲行きは 誰に当た
って武庫山颪 痛くな吹きそ身は捨小舟 芦と葭とはな よしある仲よ おおそれさえ
節のまにまに口舌が絶えぬしょんがえ 雛と星とはな まれなる契り おおそれさえき
っと守った誓紙の表 仇し心はないわいな
文月
文月の星のあう夜をうらやみて 残る思いの蛍がり うちわの風も袖ふきて 面白いじゃないかいな 稲穂ひろげて雁がね二つ 女夫くらすはなかたんぼ 土手の夜風にれんじまで 来てさんやれ かすかに紙ぎぬた 誰そやあんどの影ゆれて 玉姫あたりの狐火が ちらちらと 見えつかくれつ 引け四つ過ぎからまぶの客 きやしゃんせ 空さだめなき ひと時雨
三国一
三国一のさあさあ 富士山 また たまつばきの おいやあ 千代までもと契りしに 西国巡礼さあさあ 御詠歌 父母の おいめぐみも深き粉河寺 さりとはつらや さあさあ さなから たらちねの よい うらみも深きふくれ面
名護屋帯
逢うて立つ名が 立つ名の内か 逢はで焦れて 立つ名こそ まこと立つ名の内なれや 思ふうちにも隔ての襖 有るにかひなき捨小舟 思や世界の男の心 私はしら浪うつつなき 夜の寝覚のその睦言を 思ひ出すほどいとしさのぞっと身も世もあられうものか 締めて名護屋の二重の帯が 三重廻る 深山うぐひす鳴く音に細る(合)我は君ゆえ焦れて細る ああ浮世 昔忍ぶの恋ごろも
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