地唄舞普及協会

地唄舞の歌詞と解説 「せ」の行
The SE-row

世界

歌詞
逢い見ての  後(のち)とは 言わで今ここで
誰も廓のさと言葉 つい夕月とさし向かい
不粋と振るを引き止めて 漏らさぬ松の太夫職
新造のりじゃ 間夫と客
柳は糸にささがにの もつれもつれし口舌さえ
溶けて開けし さらば垣
人目を包む編笠の 茶屋や揚屋の格子先
素見ぞめきか むくどりか
拗ねて見返る端女郎衆
出口にあらぬ うちこみし
みな竹川は瀬となりて ここに淵なす色世界
張りと意気地の伊達くらべ
解説
作詞作曲者不詳 上方端唄
世界とは、廓の世界のこと。「さらば垣」「出口(柳)」等の歌詞からこの曲のは、
京島原を舞台としている。江戸時代の島原遊郭の往来の賑やかさ、
男女の遣り取りが生き生きと描かれている。
繁盛と伊達ぶりをうたいながらも、そこはかとない虚しさが漂う。
参考資料
日本舞踊曲集成

瀬田の橋

歌詞
瀬田の橋
瀬田の橋から石山参り 見たり聞いたり蛍狩りじゃといな
松に月さん 湖水深いじゃないかいな 唐崎の夜の雨
矢橋の帰帆 堅田落雁三井晩鐘 比良の暮雪がちらちらと 膳所のお城は見事じゃえ
松葉たばこのもと敵討ち 見たり問うたりするのじゃないといな
松のくらいに しゃれた紙衣じゃないかいな 三味からのことじゃわえ 三味からのことじゃわえ 弾いてみくさりくさるを見るような 
三味からのことじゃいな
弾いてみくさりくさるをみるような
解説
作詞作曲者不詳 上方端唄
近江八景を唄った前半。後半は、近松門左衛門の「こもち(漢字一文字)山姥」二段目の坂田時行と八重桐との出会いを唄ったもの。松葉
たばこは青松葉から作った煙草の代用品で当時はやった。
参考資料
日本舞踊曲集成