~「花崎会」ポーランド支部が出来ました~

 
第三回花崎杜季女ポーランド公演  
 三回目のポーランド公演 (201761 日~ 616) では杜季女師は 5 回の公演と、ワルシャワ、ブロツワフ、クラクフで 計5 回のワークショップを行いました。杜季女師からポーランド公演のお話を伺いまとめました。  
 
 三回目のポーランド公演ではこれまでの二回にもまして、ポーランドの地唄舞、日本文化を愛好してくださる方々との絆の深まりを感じました。待っていてくださっことを実感するような温かな歓迎をいただいて、公演準備などの受け入れ態勢も素晴らしいものでした。これも梅田波那さん(お父様が日系ポーランド人、お母様がポーランド人)はじめとする、日本が大好きなグループにめぐりあえたお蔭です。
 
 この度、大変ありがたいことに ポーランドにも「花崎会」ができることになりました。梅田波那さんが中心となって協力してくださいます。地唄舞中心に日本の伝統文化をお稽古してみたいグループが出来ます。
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 また、日本文化のプロモーション基金を創ろうという機運も出てきて、大変嬉しく思っています。日本からは日本の文化を教えていただいく方やその活動に賛同していただける方を杜季女も探していきたいと思います。この基金設立が叶いましたら、色々な方とご一緒に地唄舞以外の日本の伝統芸能も広めていきたいと考えています。
 
 現在、ポーランドだけでなくヨーロッパには「芸者」ブームとでもいうべきものが広がっています。たとえばバレリーナやモデルという、プロフェッショナルな職業として「芸者」が理解されているようです。京都の祇園が発信しているビデオなどから、舞が舞えて唄が唄えて美しい着物を着ている「芸者」に憧れるイメージが浸透していて、日本での芸者さんは酒席にいるものという部分のイメージは払拭されています。大人気のアニメのような「芸者」ブームがきているのではないかと思いました。
 地唄舞のワークショップにも、芸者さんのような綺麗な恰好と所作をして地唄舞を舞ってみたいということで参加してくださる方が増えています。日本のワークショップよりもたくさんの人が集まるような人気ぶりで、男女の区別なくいらしてくださいます。
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 ポーランドと日本は商売や経済的な関係は密接ではないかもしれませんが、ポーランドは日本と同じように長い歴史のある国です。他国の侵略を受けた戦争の傷跡の深い国で、日本人と同じように戦死者を追悼する気持ちが強くあります。地唄舞の『八島』などにも共感をもって観ていただいたと思います。
 
 今回のポーランドでの「花崎会」設立のように、ポーランドには日本に興味があり、日本を好きな方々の多いことを広く日本の皆さまに伝えられたらと願っています。
  2019 年は日本とポーランドの国交樹立 100 周年になりますが、まだ非公式ながらご招待いただいたことは大変光栄に思います。
文責 珠真女